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path: root/doc/src/ja_JP/examples/hellotr.qdoc
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diff --git a/doc/src/ja_JP/examples/hellotr.qdoc b/doc/src/ja_JP/examples/hellotr.qdoc
new file mode 100644
index 0000000..cc01b81
--- /dev/null
+++ b/doc/src/ja_JP/examples/hellotr.qdoc
@@ -0,0 +1,200 @@
+/****************************************************************************
+**
+** Copyright (C) 2010 Nokia Corporation and/or its subsidiary(-ies).
+** All rights reserved.
+** Contact: Nokia Corporation (qt-info@nokia.com)
+**
+** This file is part of the documentation of the Qt Toolkit.
+**
+** $QT_BEGIN_LICENSE:LGPL$
+** No Commercial Usage
+** This file contains pre-release code and may not be distributed.
+** You may use this file in accordance with the terms and conditions
+** contained in the Technology Preview License Agreement accompanying
+** this package.
+**
+** GNU Lesser General Public License Usage
+** Alternatively, this file may be used under the terms of the GNU Lesser
+** General Public License version 2.1 as published by the Free Software
+** Foundation and appearing in the file LICENSE.LGPL included in the
+** packaging of this file. Please review the following information to
+** ensure the GNU Lesser General Public License version 2.1 requirements
+** will be met: http://www.gnu.org/licenses/old-licenses/lgpl-2.1.html.
+**
+** In addition, as a special exception, Nokia gives you certain additional
+** rights. These rights are described in the Nokia Qt LGPL Exception
+** version 1.1, included in the file LGPL_EXCEPTION.txt in this package.
+**
+** If you have questions regarding the use of this file, please contact
+** Nokia at qt-info@nokia.com.
+**
+**
+**
+**
+**
+**
+**
+**
+** $QT_END_LICENSE$
+**
+****************************************************************************/
+
+/*!
+ \example linguist/hellotr
+ \title サンプル: こんにちは tr()
+
+ これは、小さな Hello World プログラムを日本語に翻訳する例です。
+ 以下のスクリーンショットは英語版です。
+
+ \image linguist-hellotr_en.png
+
+ Qt アプリケーションの翻訳に関する詳細は、\l{Qt Linguist manual}
+ をご覧ください。
+
+ \section1 各行の簡単な解説
+
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/main.cpp 0
+
+ この行では、 QTranslator クラスの宣言を読み込みます。
+ QTranslator クラスのオブジェクトは、
+ ユーザに表示する文字列を翻訳します。
+
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/main.cpp 5
+
+ 親をもたない QTranslator オブジェクトを作成します。
+
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/main.cpp 6
+
+ プログラムで使用するソーステキストの日本語の翻訳を含む、
+ \c hellotr_ja.qm ( \c .qm というファイル拡張子は省略します)
+ と呼ばれるファイルを読み込みます。
+ ファイルが見つからなくてもエラーは発生しません。
+
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/main.cpp 7
+
+ \c hellotr_ja.qm の翻訳を、プログラムで使用する翻訳プールに追加します。
+
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/main.cpp 8
+
+ "Hello world!" を表示するプッシュボタンを作成します。
+ 検索した \c hellotr_ja.qm に "Hello world!" の翻訳が含まれている場合、
+ その翻訳が表示されます。
+ 含まれていない場合、翻訳前のテキストがそのまま表示されます。
+
+ QObject を継承するすべてのクラスには、\c tr() 関数が含まれます。
+ QObject クラスのメンバ関数内では、\c QPushButton::tr("Hello world!")
+ や \c QObject::tr("Hello world!") の代わりに、シンプルに
+ \c tr("Hello world!") を使います。
+
+ \section1 英語版のアプリケーションを実行する
+
+ 翻訳ファイル \c hellotr_ja.qm の作成が終わっていないため、
+ 以下のアプリケーションを起動したときに元の文字列が表示されます。
+
+ \image linguist-hellotr_en.png
+
+ \section1 日本語のメッセージファイルを作成する
+
+ 最初のステップは、プロジェクトのすべてのソースファイルを列挙する
+ \c hellotr.pro を作成することです。
+ プロジェクトファイルは、qmake プロジェクトファイルまたは、通常の
+ makefile である可能性があります。
+ 以下の記述を含むプロジェクトファイルを作成してください。
+
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/hellotr.pro 0
+ \snippet examples/ja_JP/linguist/hellotr/hellotr.pro 1
+
+ \c TRANSLATIONS は、管理するメッセージファイルを指します。
+ この例では、日本語の翻訳のみ管理します。
+
+ ファイル拡張子は、\c .qm ではなく、\c .ts であることにご注意ください。
+ \c .ts は翻訳のソースファイルのフォーマットであり、
+ アプリケーションの開発時に使用します。
+ プログラマーまたはリリースマネージャーは \c lupdate プログラムを実行し、
+ ソースコードから抽出したソーステキストを使用して
+ TS ファイルの生成と更新を行います。
+ 翻訳者は、 \e {Qt Linguist} を使用して TS ファイルの読み取りと更新を行い、
+ 翻訳の追加と編集を行います。
+
+ TS の形式は、ユーザが直接閲覧可能な XML 形式であるため、
+ 直接Eメールで送信したり、簡単にバージョン管理の対象にすることが出来ます。
+ このファイルを手動で編集する場合、XML の既定のエンコードは UTF-8 で、
+ Latin1(ISO 8859-1)ではないことに気をつけてください。
+ '\oslash'(ノルウェー語の o にスラッシュが付いたもの)などの
+ Latin1 文字を入力する1つの方法は、XML エンティティ "ø"
+ を使用することです。
+ これはすべての Unicode 4.0 文字に対して有効です。
+
+ 翻訳が完了したら、\c lrelease プログラムを使用して、
+ TS ファイルを QM ファイル(Qt Message ファイル)形式に変換します。
+ QM 形式は、極めて高速な検索性能を実現するようにデザインされた
+ コンパクトなライブラリ形式です。
+ \c lupdate と \c lrelease はどちらも、
+ プロジェクト全体のソースファイルとヘッダーファイル
+ (プロジェクトファイルの HEADERS および SOURCES 行で指定されている)
+ を読み取り、\c tr() 関数呼び出しの際に表示される文字列を抽出します。
+
+ \c lupdate は、メッセージファイル(この場合は \c hellotr_ja.ts)
+ の作成と更新を行い、これらをソースコードと同期させるために使用します。
+ \c lupdate にはデータの削除機能がないため、
+ \c lupdate はいつでも安全に実行できます。
+ 例えば、ソースが変更されるたびに TS ファイルが更新されるよう、
+ makefile に記述できます。
+
+ それでは、以下のように \c lupdate を実行してみましょう:
+
+ \snippet doc/src/ja_JP/snippets/code/doc_src_examples_hellotr.qdoc 0
+
+ (\c -verbose オプションは、操作を説明するメッセージを表示するよう
+ \c lupdate に指示します。)
+ 現在のディレクトリに、以下の内容で
+ \c hellotr_ja.ts ファイルが作成されていると思います:
+
+ \snippet doc/src/ja_JP/snippets/code/doc_src_examples_hellotr.qdoc 1
+
+ ツール (\c lupdate、 \e {Qt Linguist}、\c lrelease)
+ を使用して読み取りと更新を行うため、
+ ファイル形式を理解する必要はありません。
+
+ \section1 Qt Linguist を使用して日本語に翻訳する
+
+ XML やテキストエディタを使用して、TS ファイルを翻訳することも出来ますが、
+ ここでは \e {Qt Linguist} を使用して翻訳を行います。
+
+ \e {Qt Linguist} を起動するには、以下を入力します。
+
+ \snippet doc/src/ja_JP/snippets/code/doc_src_examples_hellotr.qdoc 2
+
+ 左上のペインに "QPushButton" が表示されるはずです。
+ これをダブルクリックし、次に "Hello world!" をクリックして、
+ \gui Translation ペイン (ウィンドウ右中央)に
+ "こんにちは、世界!" と入力します。
+ 感嘆符(!)を忘れないように付けてください!
+
+ \gui{完了} チェックボックスをオンにして、
+ メニューバーから \gui{ファイル|保存} を選択します。
+ TS ファイルから、以下の記述がなくなります。
+
+ \snippet doc/src/ja_JP/snippets/code/doc_src_examples_hellotr.qdoc 3
+
+ その代わりに以下が含まれます。
+
+ \snippet doc/src/ja_JP/snippets/code/doc_src_examples_hellotr.qdoc 4
+
+ \section1 日本語版のアプリケーションを実行する
+
+ 日本語版のアプリケーションを実行する前に、
+ TS ファイルから QM ファイルを生成する必要があります。
+ QM ファイルは、\e {Qt Linguist}(単一の TS ファイルの場合)のメニューから、
+ もしくは、コマンドラインプログラム \c lrelease を使用して生成できます。
+ \c lrelease を使用する場合、
+ プロジェクトファイルに列挙されている TS ファイルごとに
+ 1 つの QM ファイルを作成することが出来ます。
+ \e {Qt Linguist} のメニューバーから \gui{ファイル|リリース} を選択し、
+ ポップアップ表示される \gui{ファイルの保存} ダイアログで\gui{保存}を選択し、
+ \c hellotr_ja.ts から \c hellotr_ja.qm を生成します。
+ 今すぐ \c hellotr プログラムを再実行してみましょう。
+ これで、ボタンに "こんにちは、世界!" と表示されます。
+
+ \image linguist-hellotr_ja.png
+*/