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**
** Copyright (C) 2012 Nokia Corporation and/or its subsidiary(-ies).
** Contact: http://www.qt-project.org/
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** and conditions contained in a signed written agreement between you
** and Nokia.
**
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** $QT_END_LICENSE$
**
****************************************************************************/

/*!
    \page qmake-tutorial.html
    \title qmake チュートリアル

    このチュートリアルでは \c qmake の使い方を説明します。
    このチュートリアルを読み終わったら \c qmake
    のユーザガイドを読むことをお勧めします。

    \section1 簡単な例

    アプリケーションの基本的な実装は既に完了していて、
    次のファイルが作成されていると仮定します。

    \list
    \o hello.cpp
    \o hello.h
    \o main.cpp
    \endlist

    これらのファイルは Qt ディストリビューションの
    \c{examples/qmake/tutorial} ディレクトリにあります。
    アプリケーションの設定について知っておくべきことは、
    それが Qt で書かれているということだけです。
    まず、テキストエディタで \c{examples/qmake/tutorial} に
    \c hello.pro というファイルを作成します。
    最初にすることは、開発プロジェクトに含まれるソースファイルとヘッダファイルを
    \c qmake に教える行を追加することです。

    ソースファイルをプロジェクトファイルに追加します。
    これには \l{qmake Variable Reference#SOURCES}{SOURCES} 変数を使います。
    新しい行を作り、\c{SOURCES +=}、続いて hello.cpp を入力します。
    つまり、以下のようになります:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 108

    これを以下のようになるまでプロジェクトの各ソースファイルに対して行います:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 109

    make に似たシンタックスを使いたい場合は、
    以下のように改行をエスケープしてすべてのファイルを 1 行に書きます:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 110

    ソースファイルの一覧をプロジェクトファイルに追加しました。
    次にヘッダファイルを追加します。
    ヘッダファイルはソースファイルと全く同じ方法で追加することができます。
    ただし変数は \l{qmake Variable Reference#HEADERS}{HEADERS}
    を使います。

    これを終えると、プロジェクトファイルは以下のようになるでしょう:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 111

    ターゲットの名前は自動的に設定され、
    プロジェクトファイルと同じ名前になります。
    ただしプラットフォームに合わせたサフィックスがつけられます。
    例えば、プロジェクトファイルが \c hello.pro である場合、
    ターゲットは Windows では \c hello.exe 、Unix では \c hello になります。
    プロジェクトファイルで別の名前を指定することもできます:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 112

    最後に \l{qmake Variable Reference#CONFIG}{CONFIG} 変数を設定します。
    このアプリケーションは Qt アプリケーションなので \c CONFIG に
    \c qt を追加する必要があります。
    \c qmake は リンクの必要があるライブラリを追加し、
    \c moc と \c uic の実行コマンドが Makefile に含まれるようにします。

    最終的なプロジェクトファイルは以下のようになります:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 113

    \c qmake を使って、このアプリケーションのための Makefile を生成します。
    プロジェクトのディレクトリでコマンドラインに次のように入力します:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 114

    そして、使用するコンパイラによって \c make または \c nmake を入力します。

    Visual Studio ユーザの場合、\c qmake は、以下のように
    \c .dsp ファイルまたは \c .vcproj ファイルも作成できます:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 115

    \section1 アプリケーションをデバッグできるようにする

    アプリケーションのリリースバージョンはデバッグシンボルなどのデバッグ情報を含みません。
    開発中は、関連情報を含むアプリケーションのデバッグバージョンを作成するのが便利です。
    これは、プロジェクトファイルの \c CONFIG 変数に \c debug
    を追加することで簡単に実現できます。

    たとえば:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 116

    直前の例と同様に、Makefile を生成するには \c qmake を使います。
    アプリケーションをデバッグ環境で実行する際に役に立つ情報を得られるようになります。

    \section1 プラットフォーム固有のソースファイルを追加する

    数時間コーディングをしていると、
    アプリケーションにプラットフォーム固有な部分が出てきて
    プラットフォーム固有のコードを別のファイルに分けたい場合があるかもしれません。
    ここでは 2 つのファイル \c hellowin.cpp と \c hellounix.cpp があるとして、
    これをプロジェクトファイルに追加します。
    これらのファイルをそのまま \c SOURCES 変数に追加することはできません。
    なぜなら、両方のファイルが Makefile に追加されてしまうからです。
    \c qmake が実行されたプラットフォームにしたがって処理されるスコープを使う必要があります。

    Windows 用のファイルを追加するシンプルなスコープは以下のようになります:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 117

    \c qmake が Windows 上で実行されると、ソースファイルのリストに
    \c hellowin.cpp が追加されます。
    \c qmake が他のプラットフォームで実行された場合、この部分は無視されます。
    次に Unix 用ファイルのスコープを作成します。

    これを終えると、プロジェクトファイルは以下のようになります:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 118

    これまでと同様に、Makefile を生成するには \c qmake を使います。

    \section1 ファイルが存在しない場合に qmake を中止する

    特定のファイルが存在しない場合に Makefile を作成したくない場合、
    exists() 関数を使ってファイルが存在するかどうかを確認することができます。
    また error() 関数を使って \c qmake の処理を中止させることができます。
    これらの関数はスコープとして動作します。
    使い方はスコープの条件をこれらの関数で置き換えるだけです。
    \c main.cpp ファイルの確認は以下のようになります :

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 119

    記号 \c{!} はテストを否定します。
    つまり \c{exists( main.cpp )} はファイルが存在する場合に真になり、
    \c{!exists( main.cpp )} はファイルが存在しない場合に真になります。

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 120

    前と同様に、\c qmake を実行して Makefile を生成します。
    仮に \c main.cpp の名前を変更すると、上記のメッセージが表示され、
    \c qmake は処理を中止します。

    \section1 複数の条件をチェックする

    Windows を使っていて、
    コマンドラインからこのアプリケーションを実行したときに
    qDebug() の出力を見ることができるようにしたい場合、
    アプリケーションをコンソールの設定を追加してビルドする必要があります。
    Windows で Makefile をこの設定にするには、
    \c CONFIG に \c console を追加します。
    Windows で実行されていて、\e{かつ} \c CONFIG にすでに \c debug
    がある場合にのみ \c CONFIG を追加したい場合があるかもしれません。
    このような場合、2 つのスコープをネストさせて使います。
    まず 1 つのスコープを作成し、その中にもう 1 つスコープを作成します。
    そして 2 つのスコープの中に設定を書きます。例えば:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 121

    ネストされたスコープはコロンを使ってつなぐことができます。
    最終的なプロジェクトファイルは以下のようになります:

    \snippet doc/src/snippets/code/doc_src_qmake-manual.pro 122

    以上です。\c qmake のチュートリアルが終了しました。
    それでは、あなたの開発プロジェクトのプロジェクトファイルを作成してみましょう。
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